目まぐるしい日常生活の中では博物館や美術館にゆっくり訪れる機会もなかなかない。ショッピングや食べ歩きだけでは芸がないし、釜山の歴史と伝統文化を知るいい機会でもある。天気もいいので散歩がてらに徒歩で5分ほどの所にある釜山博物館を訪れた。
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釜山博物館とはどんな博物館?
釜山博物館は1978年に開館した公立博物館だ。2002年に第2展示室6,275平方メートルを増築、今年初めには東莱館(第1展示室)4,202平方メートルをリニューアルオープンしている。管理、保存する文化財は約22,000点に及び、旧石器時代から近代、そして現代に至るまでの釜山と慶尚南道(キョンサンナムド、けいしょうなんどう)の歴史や文化を1,300点余りの展示品と共に来館者に紹介している。
入館料は無料だが入口のレセプションで入館券を受けとる必要がある。開館時間は午前9時から午後8時までとかなり長めだ。レセプションでは、日本語音声ガイド機の貸し出しサービスを受けることができる。
東莱館(とうらいかん)では、先史時代から朝鮮時代までの釜山で出土した遺物が主な展示品だ。釜山館(第2展示室)では、朝鮮時代から近現代までの生活や歴史の展示が並ぶ。
外国人女性に人気の宮廷服体験
地下1階にある文化体験館は、韓流ドラマのワンシーンにでてきそうな伝統的結婚式や色鮮やかな宮廷服の展示が印象的だ。ここでは希望者に宮廷衣装や茶道の無料体験が用意されており、韓国の伝統文化を実際に肌で感じることができる。
宮廷服体験は事前に予約をするか、文化体験館のレセプションで来館時でも申込みができる。ただし1組につき1人の解説員が専用の小部屋で着付けを行うため待たされることがあるかもしれない。茶道体験は事前の予約申込みが必要だ。文化体験館は10時から17時までとなっているので早めの来館をおすすめしたい。
釜山博物館の観覧を終えて
釜山博物館は、身構えることなく気軽に釜山の歴史や風俗に触れることのできる公立博物館だ。館内では日本人旅行者の姿を見かけることはなかったが、台湾の大学で学んでいるというマレーシア系華人や複数の台湾人旅行者に出会った。文化体験館で真剣に解説員の説明に聞き入っていた台湾旅行者グループが印象深い。台湾では「サンドゥンイテジクッパ大淵店」と釜山博物館はセットになって紹介される場合が多いようだ。
文化体験館では面白い体験ができる。宮廷服を実際に着てみることができる上に、ポーズを決めて記念撮影も可能だ。鮮やかな宮廷服や茶道の体験講座は、女性には特に魅力的だろう。宮廷衣装を実際に着れる機会はなかなかないと思うので試してみてはいかがだろう。
釜山博物館の概要
観覧時間 09:00~20:00
休館日 1月1日、毎週月曜日
入館料 無料
住所 釜山南区大淵4洞 948-1番地(UN路210番地)
부산광역시 남구 유엔평화로 63(대연동)
TEL +82-51-610-7150
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