外国に送金する必要がある時、皆さんは数ある海外送金サービスの中からどれを選んでいますか?各社それぞれに一長一短があり、状況に応じて使い分けている方が多いと想像します。
私の場合は、最近で言えば手数料が安くて使い勝手のいい「TransferWise(トランスファーワイズ)」を使って送金することがほとんどです。
例外として、トランスファーワイズが扱っていない国への送金や現地で現金受取をしたい場合など、それに対応した海外送金サービスを使っています。
今回私は、東南アジアのラオスに海外送金をする必要があり、老舗の海外送金サービス「ウエスタンユニオン(Western Union)オンライン送金」の現金受取を利用しました。
そこでこの記事では、ウエスタンユニオン・オンラインサービスを使った場合の為替レート、送金手数料、新規登録・送金のやり方などの情報をシェアしたいと思います。
Contents
ウエスタンユニオン(Western Union)とは?
ウエスタンユニオン(Western Union)は、ニューヨーク証券取引所に上場している金融サービス会社です。本拠地はアメリカ合衆国コロラド州。
ウエスタンユニオン(Western Union)の特徴
ウエスタンユニオンはなんと、145年以上にわたって送金サービスを提供。本当に長い歴史がありますね!
今では世界中200以上の国々や地域に50万カ所以上の取扱店があり、130以上の通貨を取り扱っています。
日本では金券やチケット等を扱う「大黒屋」やトラベレックスなど200ヵ所以上のウエスタンユニオン取扱店があるそうです。
▲中国のウエスタンユニオン
ウエスタンユニオン取扱店の目印は黄色地に黒の「Western Union」の看板。上の写真は中国・上海のウエスタンユニオン取扱店(西联汇款)です。
諸外国でも繁華街などで取扱店が掲げる「Western Union」の看板を本当に多く見かけますよね。
ウエスタンユニオンを使うメリット
ウエスタンユニオンを使う一番のメリットは、世界各地に点在するウェスタンユニオン取扱店で現金の受け取りができることだと思っています。
例えば海外旅行中、何らかの理由で自分自身や親族に現金を送金する必要がある場合など、現地の銀行口座がなくてもウェスタンユニオン取扱店で現金の受け取りが可能です。
ウエスタンユニオンのオンラインアカウントを持っていれば、いざというときに早急に現金を手にする一つのオプションになりそうですね。
ウエスタンユニオンのマイナス点
一方のマイナス点と言えば、手数料が最安ではないことでしょうか。とはいえ、十分に許容範囲ですけどね。
また、オンラインでの送金限度額が1回につき100,000円(銀行振替の場合)と他の送金サービスと比較すると少なめに設定されています。
ウエスタンユニオン(Western Union)の送金手数料
ウェスタンユニオンのオンライン取引を利用して、海外送金をした場合の送金手数料は390円からです。手数料は一律ではなく、国や受取方法・支払い方法・送金額によって決まります。
受取方法には、現金受取と銀行口座受取があり、支払方法は銀行振替です。ただし、スマホアプリを利用した場合はウェスタンユニオン取扱所での現金支払いも選択できます。
フィリピンやアメリカなどへの送金手数料
参考までに、日本からフィリピンやアメリカなど現金受取と銀行口座受取の両方ができる国に送金した場合の手数料を調べて表にしました。
フィリピン 米国など | 現金受取 | 現金受取 | 銀行口座受取 | 銀行口座受取 |
送金額 | 銀行振替 | 現金支払 (スマホ) | 銀行振替 | 現金支払 |
10,000 | 390円 | 390円 | 490円 | ✗ |
30,000 | 390円 | 490円 | 790円 | ✗ |
100,000 | 390円 | 690円 | 790円 | ✗ |
500,000 | ✗ | 1,490円 | ✗ | ✗ |
1,000,000 | ✗ | 1,490円 | ✗ | ✗ |
ラオスや台湾などへの送金手数料
一部の国、例えばラオスや台湾などは、銀行口座には送金することができません。ウェスタンユニオン取扱所で現金受取のみになります。
ラオス・台湾など | 現金受取 | 現金受取 |
送金額 | 銀行振替 | 現金支払 (スマホ) |
10,000 | 390円 | 390円 |
30,000 | 390円 | 490円 |
100,000 | 390円 | 690円 |
500,000 | ✗ | 1,490円 |
1,000,000 | ✗ | 1,490円 |
なお、ウェスタンユニオンオンラインの手数料は、ウェスタンユニオン取扱店の手数料とは異なる点にご注意下さい。
ウェスタンユニオン取扱店
ウエスタンユニオン(Western Union)為替交換レート
▲為替レートは受取金額シミュレーションで確認できます
ウェスタンユニオンの為替交換レートは自社の利益を上乗せした独自のレートです。
つまり、ウェスタンユニオンを使って海外送金した場合、送金手数料に加えて為替手数料もコストとして計算する必要があります。
為替レートは受取金額シミュレーションで簡単に確認することができます。送金前には送金手数料と為替手数料をしっかり確認し、支払総額や受取総額に着目することが大事ですね。
Western Unionは、外貨両替によっても利益を得ています。送金サービスを選択する際には、送金手数料と換算レートの両方を慎重に比較検討してください。
ウエスタンユニオン(Western Union)
ウエスタンユニオン(Western Union)の送金限度額
ウエスタンユニオンのオンライン送金限度額は1回につき100,000円です(24時間以内に最大3回まで)。
スマホのアプリを使用した場合は、1回につき1,000,000万まで送金可能ですが、100,000円以上はウエスタンユニオン取扱店に出向いて現金で支払う必要があります。
ウエスタンユニオン(Western Union)オンラインとスマホアプリ
現在ではウエスタンユニオンもオンライン取引に対応。店舗に出向くことなく簡単で便利に送金ができるようになりました。オンラインサービスを利用するためには、登録が必要になります。
なお、スマホアプリを使った場合、取扱店舗での現金支払いが選択できます。
ウエスタンユニオン取扱店での現金受取り
ウエスタンユニオン取扱店で現金を受取るときには、
- 送金管理番号(MTCN)
- 送金人の名前
- 送金国
- 送金金額
- 受取人の身分証明書
が必要になります。
送金状況の確認
送金を追跡したい場合は、「送金状況の確認」ページで10桁の送金管理番号(MTCN)を入力することで現在の状況を知ることができます。
また、登録したメールアドレス宛にも送金ステータスが逐一送られてきます。
ウエスタンユニオン(Western Union)オンライン取引の登録方法
ここからはオンラインでの新規登録方法(プロフィール作成)の流れを見てみたいと思います。
ウエスタンユニオンオンラインサービスのホームページにアクセスするか、スマホにアプリケーションをインストールしてサインアップを選択します。
まずは、個人情報やパスワードなどを指示に従って入力します。
- 氏名(ローマ字)
- 住所(ローマ字)
- 電話番号 / メールアドレス
- 生年月日 / 出生地 / 国籍
- パスワード / セキュリティ質問
次に受取人氏名・送金額などを入力し、受取方法・支払い方法を選択します。
本人確認をします。
運転免許証(パスポート)の番号等を入力し、職業を選択すると送金のレビューになります。最終確認をして、問題がなければ送金ボタンを押します。
運転免許書(パスポート)、マイナンバーカードをアップロードします。
指示に従って支払いをします。
送金ステータスと受取の確認をします。現金受取を選択している場合は、受取人に必要情報を伝えます。
なにか問題が起こった場合には、FAQを参照するか、解決しない場合はウエスタンユニオンカスタマーケアに電話で問合せることができます(英語24時間対応・日本語は午前9時~午後10時)。
- ウエスタンユニオンFAQ
- 0034-800-400-733(国内専用フリーダイヤル)
2回目以降の送金はPINの入力が必要になります。
登録数日後に、ウエスタンユニオンから登録住所にハガキが届きます。記載されている4桁のPIN番号を入力します。
最後に
ウエスタンユニオンでは送金前に「詐欺から身を守る」という項目に承諾するページがあり、ウエスタンユニオンを利用した国際詐欺には十分に注意することを喚起しています。
他人事のように読み飛ばしてしまいそうですが、読者の皆様も十分にご注意下さい。
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