経由便や乗継ぎ便のトランジットとトランスファー、ストップオーバーとは?

フライトによっては、「トランジット」や「トランスファー」、「ストップオーバー」が必要な旅程であることがあります。

トランジットやトランスファーは、すなわち、「経由」や「乗り継ぎ」のことだと、ざっくり理解していてもその違いがあいまいですよね…。

また、空港では「トランジットビザ」、「トランジットエリア」、「トランジットホテル」、「トランジットツアー」など馴染みのない言葉もよく見聞きします。

今回は、それらの言葉の意味を、今一度確認してみたいと思います。




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トランジットとトランスファーの英語

まずは、トランジットとトランスファーの英語の違いは、何なのでしょうか?似たような言葉なので、混同しがちですね…。

トランジットの英語は?

トランジットの語源である英語「transit 」の意味は、 通行、通過、通路、~を通過する、横切るなどです。

トランスファーの英語は?

トランスファーの語源である英語「trannsfar」の意味は、転換、移動、移す、運ぶ、乗り換えるなどです。

接頭辞「trans-」には、「横断 通過」などの意味があります。
「trans-」のついた言葉には、transportation(輸送)、translation(翻訳)などがあります。

トランジットとは?

直行便と経由便・乗り継ぎ便の違い

出発地から目的地まで、ノンストップで運行されるフライトは「直行便」です。対して、途中の空港に立ち寄るフライトは「経由便」や「乗り継ぎ便」などと言われます。

トランジット

経由便で、別の飛行機に乗り継ぐ必要がない場合が「トランジット」です。

出発後に、途中の空港に一時的に着陸するものの、また同じ飛行機に乗って、あるいは同一便名のフライトで最終目的地に向かいます。すなわち、空港を経由・通過するにすぎません。

乗客は、機材への給油・メンテナンス・物資の補給など再離陸の準備中、機内もしくは、トランジットエリアで出発を待つことになります。

この場合、受託手荷物は預けたままです。トランジットで過ごす時間も考えて、必要なものは、機内持ち込み手荷物としてパッキングしたほうがいいですね。

飛行機に持ち込める手荷物と禁止品は何?

トランジットビザ(通過査証)

各国の法律や旅客の国籍によって、通過・乗り換えに「トランジットビザ(transit visa)」が必要になる場合があります。

トランジットエリア

トランジットエリア」はトランジット中の旅客が待機するエリア。飛行機に搭乗する前の待合エリアですね。

トランジットツアー

成田空港をはじめ、各国のメイン空港では、乗り継ぎ客へのサービスの一環として、待ち時間を有効に活用できる「トランジットツアー(乗り継ぎツアー)」を企画していることがあります。中には、なんと無料ツアーも!

乗り継ぎ時間に十分な余裕があれば、参加条件等を含め、各空港のインフォーメーションをあたってみてはいかがでしょうか。

トランジットホテル

ハブ空港と呼ばれるような大規模な施設には、乗り継ぎ客が、出入国手続きをすることなく休憩・宿泊ができる「トランジットホテル(Transit hotel)」がある空港もあります。

メリットは、ターミナル内にあるため、乗り継ぎギリギリの時間まで休めること!短時間の利用でも可能なトランジットホテルもあります。

トランスファーとは?

▲VN385 ハノイでトランスファーをしてバンコクに向かいます

トランスファー」は、経由空港で別の便や別の航空会社の飛行機に乗り継いで最終目的地に向かいます。

例えば、東京からバンコクまでベトナム航空のチケットを購入したとします。その場合、ハノイやホーチミンでトランスファー、つまり、飛行機を乗り継ぐ必要がでてきます。

乗り継ぎ便での心配事は、接続する飛行機にすんなりと乗り継げるかという点ですよね。

  • 乗換空港の情報
  • 接続時間
  • 接続方法
  • 時差
  • 再チェックインや接続便の搭乗券
  • 受託手荷物の預け直し

など、出発地でのチェックイン時に確認することが大事ですね。

出入国の必要は?

空港でのトランスファー案内表示

トランジットエリア内で過ごす限り、出入国の必要はありません。「トランスファー(Transfer)」の案内に従って、出発エリアまで空港制限エリア内を移動します。

乗り継ぎカウンター(トランスファーカウンター)

▲空港のトランスファーカウンター

出発地で乗り継ぎ便の発券がされていない場合、乗り継ぎカウンター(トランスファーカウンター)で搭乗手続きをする必要があります。

▲乗り継ぎ専用入口

トランスファー(transfer)専用の入口を通り、保安検査を済ませ、出発フロアに移動します。

海外で乗り継ぐ場合は、保安検査は現地のルールに基づいて行われます。機内持ち込み手荷物など放棄させられることがないように、事前に搭乗する航空会社などに確認しておきましょう。

ストップオーバー

トランスファーでは、接続時間に余裕があれば、出国手続きをして市内観光をすることも可能です。

なお、現地に24時間以上滞在する場合は「ストップオーバー」または「途中降機」などとよばれます。

まとめ

乗り継ぎは、面倒なイメージばかりが先行しがちですが、目的地以外の都市を観光できたり、経済的なチケットだったりとメリットもありますね。

一方で、トランスファーで一番困ることは、フライトの遅延などで接続便に間に合わないこと…。時間には十分な余裕を持って計画し、旅先でのトラブルは極力避けたいですね!

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