「TransferWise(トランスファーワイズ)」は簡単に早く、しかも安い手数料で海外に送金ができる新しい時代のオンライン国際送金サービスです。
それにしても最近は、TransferWiseに代表されるフィンテック企業(FinTech/Finance&Technology)やネット銀行の個人間送金サービスがあっという間に増え多様になりましたね!
そのおかげでオンライン海外送金がスマートフォンやパソコンで簡単にできる上に、銀行などに比べて手数料も随分と安くなりました。
この記事では、メディアでも度々取り上げられている国際送金サービス「TransferWise(トランスファーワイズ)」を使ってフィリピンに海外送金した体験を元に、その使い方と特徴を取り上げています。
安い手数料で海外送金ができるやり方を探している方の参考になればと思います。
Contents
TransferWise(トランズファーワイズ)の送金のやり方
「TransferWise」を使った海外送金のやり方は至ってシンプルです。一度アカウントを作ってしまえば、スマートフォンやパソコンを使ってオンラインでスピーディーに外国への送金が完結します。
新規登録の海外送金のやり方
初めてTransferWiseを利用する場合は、新規登録に免許証などの本人確認書類、マイナンバーが必要となります。
- 無料でアカウントを登録する
- 送金額を入金する
- 受取人の口座情報を入力する
- 本人確認を行う
- 指定先の口座に入金する
- 海外着金の確認
アカウントがある場合の海外送金のやり方
本人確認が済んだアカウントがあれば、送金はさらにシンプル。パソコンもしくはスマートフォンから、どこからでもオンラインで24時間海外送金が可能になります。
ここではスマートフォンの画面で説明していきますね。
- 送金額を入金する
- 受取人の口座情報を入力する
はじめての送金先は「新規で受取人を追加する」を選択した後に、受取人の属性を選びます。過去の送金先を選択した場合は、「送金手続きを確認する」の画面になります。
受取人の住所、銀行口座番号等を入力します。私は実際にやったことがありませんが、少額の場合はフィリピンの電子マネー「PayMaya」「GCash」への送金も選択できます。
なお、住所や口座番号を知らない場合、メールアドレス宛の送金も可能です。(画像はスマホアプリではリンクを見つけられなかったのでパソコンでのキャプチャー)
送金手続きを確認、送金目的、入金方法の選択に進みます。私は銀行振込での入金を利用していますが、デビッドカードを選択することもできますね。
- 指定先の口座に入金する
トランスファーワイズジャパンの口座に入金します。急ぎの場合は、振込の際に備考欄へ会員番号の入力を忘れないようにしましょう。より迅速に送金処理が行われます。
- 海外着金の確認
送金状況はパソコン・スマートフォンアプリで確認ができます。またアクションがある度に逐一メールでの連絡もあります。
私の場合、同日、もしくは翌日にフィリピンに着金していました。
TransferWiseの送金手数料
TransferWise(トランスファーワイズ)の送金手数料は、送金する国や送金額によって細かく変わってきます。
フィリピンに送金した場合の送金手数料を例にとれば、
- 1万円を送金した場合、174円
- 2万円を送金した場合、248円
- 5万円を送金した場合、467円
- 10万円を送金した場合、835円
- 50万円を送金した場合、3,773円
- 100万円を送金した場合、7,446円
というように、送金額に比例して送金手数料も高くなっていきます。
正確な送金手数料と為替レートの明細は「TransferWiseの手数料」もしくは「TransferWise」のトップヘージで送金額もしくは受取額を入力すればシュミレーションすることができます。
なお、送金上限額は1回につき1,000,000円です。
受取額と為替レート
TransferWiseの送金手数料を見ると「おや、少額を送金する場合は安いけど高額では割高になるじゃないの・・・」と疑問に感じた方も多いかもしれません。
確かにTransferWiseで限度額の100万円をフィリピンに送金した場合の送金手数料は7,446円と割高になっていますね。これはTransferWiseの送金手数料(変動手数料の部分)が送金額に比例して高くなるからです。
受取金額 | 送金手数料 | 為替レート 1PHP/JPY | |
TransferWise | 464,674ペソ | 7,446円 | 2.13602 |
Paypal | 446,034ペソ | 499円 | 2.24086 |
楽天銀行 | 435,794ペソ | 1,750円 | 2.29064 |
一方で、受取金額に着目するとTransferWiseの464,674ペソが一番多くなっており、楽天銀行の435,794ペソに比べて、なんと28,800ペソ(約61,517円)も受取金額に差がでています。
| 受取金額 | 差額 | 日本円(約) |
TransferWise | 464,674ペソ | ||
Paypal | 446,034ペソ | -18,600ペソ | -39,730円 |
楽天銀行 | 435,794ペソ | -28,800ペソ | -61,517円 |
では、なぜ手数料が高いはずのTransferWiseの受取額が多くなっているのでしょうか?
その秘密はTransferWiseが採用している為替レートにあります。
TransferWiseが提示している2.13602(1PHP/JPY)は、ミッドマーケットレート(インターバンクレート)と呼ばれる為替レート(Googleやxe.com、ロイターなどで検索したときに出てくるレート)で為替手数料が上乗せされていません。
一方、Paypalや楽天銀行の為替レートは為替手数料が上乗せされた独自の為替レートになっています。
海外送金サービスを利用する際に送金手数料ばかりを比較しがちですが、いくら手数料が安くても両替レートが悪くては結果的に受取る金額が少なくなる可能性があるので注意が必要ですね。
大事なのは受取金額に着目して、実際に利用するときに各サービスを比較してみることだと思います。
受取金額=送金額-手数料(送金手数料+為替手数料)
1万円を送金した場合の比較
少額を送金した場合の比較もしてみたいと思います。
例えば1万円をフィリピンに送金した場合、実際にいくら受け取れるのか見てみましょう。
受取金額 | 送金手数料 | 為替レート 1PHP/JPY | |
TransferWise | 4,600ペソ | 174円 | 2.13602 |
Paypal | 4,239ペソ | 499円 | 2.24086 |
楽天銀行 | 3,601ペソ | 1,750円 | 2.29064 |
となっており、TransferWiseの受取金額が一番多くなっています。
TransferWiseの安全性
いくら便利でお得に海外送金ができても安全性に問題があったり、トラブルに巻き込まれては元も子もありません。リスクはできるだけ避けたいものです。
トランスファーワイズ・ジャパン株式会社は資金移動業者として認可されています。
TransferWise(トランスファーワイズ・ジャパン株式会社)関東財務局により、資金移動業者として認可されています。送金時に振り込んだお金は履行保証金として法務局に保全されており、万が一の場合でも保証されています。
TransferWiseの使い方
Transferwiseの最後に
ここ数年いろいろな資金移動サービスができていますが、各サービスそれぞれに長所・短所があると思います。
資金移動業者のサービスは、安さが魅力ですが信頼性においてはやはり大手銀行に分があります。その時々の状況に応じて、一番適切な送金方法を選びたいですね。
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